2016年5月17日火曜日

TechTool Pro 8 最新ビルド 8.0.4 の変更点まとめ


5/13(金)、日本国内では 12,000 台以上の Mac にインストールされている、Mac の検査・修復ツール TechTool Pro 8 が 8.0.4 にアップデートされました。このアップデートは、MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)  への対応、既知の問題修正や機能強化によるメジャーアップデートになっています。

本日のサポートブログでは、8.0.4 のリリースノートのおさらいと、リリースノートには記載されていない変更点を解説いたします。

まずは 8.0.4 のリリースノートを見てみましょう。

  • MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016) をサポート。
  • Retina 5K, 27-inch, Late 2015 でのメモリテスト表示と SPD データウインドウの表示を改善。
  • SPD データウインドウで 12 メモリ・モジュール・スロットまでをサポート。
  • 5GHz までのプロセッサ速度をサポート。
  • 正しいプロセッサ速度をレポートするように、プロセッサ速度のローカリゼーションを修正。
  • ワイプデータがシステム管理者 (root) が所有するファイルまたはフォルダを削除してしまう問題を修正。
  • Xserve (Early 2009) でファンテストがクラッシュする問題を修正。
  • Xserve (Early 2009) デュアルプロセッサでのメモリテストの読み込み問題を修正。
  • iSight または USB カメラが存在しない時に iSight アプリケーションがクラッシュする問題を修正。
  • アクティブな TeamViewer のインストールが eDrive からの起動を妨げる問題を修正。
  • Apple RAID カードに接続されたボリュームに eDrive を作成する際の問題を修正。
  • TechTool Protogo の ”プロファイル” メニューに "デフォルトにリセット”, “保存”, ”読み込み” をメニューを追加。
  • ディレクトリバックアップがオフになった時に “今バックアップする” と “場所” ボタンを無効化。
  • センサーテストデータベースで iMac (21.5-inch, Late 2015) をサポートするように更新。
  • ローカルネットワークでの Bonjour サービス名を更新。
  • フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、中国語 (簡体字) のローカリゼーションを更新。
  • コンピュータチェックで使用される位置情報とコンピュータ識別文字列を更新。
  • その他の軽微な修正と改良。

先日 act2 テックラボにも到着した MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016) が完全対応しました!


その他、各種サポートによる機能強化や既知の問題修正が含まれているのですが、一点、このリリースノートには記載されていない変更点があります。

TechTool Pro 8 には Mac が稼働中にバックグラウンドで自動実行するように設定可能な様々な機能があります。これらの機能は TechTool Protection によってコントロールされており、ボリュームの空き領域の監視、削除されたファイルを後で復旧させるためのポインターの保存、ボリュームディレクトリのバックアップ、ハードドライブのビルトイン SMART ルーチンのチェック、問題が発見された時の E メール送信などの設定を行うことができます。

これら機能の内、ディレクトリバックアップとゴミ箱の履歴が SSD を搭載している Mac に限り選択ができないようになりました(Fusion Drive も同様)。


TechTool Pro 8 のディレクトリバックアップは、ボリュームのディレクトリ情報を定期的に保存することが可能です。これらは重要なボリューム構造データのバックアップファイルになっており、通常は不可視ファイルになっています。 また、ゴミ箱の履歴は設定された期間の間(最大で14日間)、ゴミ箱から削除されたファイルへのポインターを保存することができます。削除されたファイルが上書きされていない場合に限り、「ツール」カテゴリの「データリカバリ」ツールを使用して、ファイルの復旧を行うことができます。

しかし、SSD 上のデータは Trim コマンドを通してファイルが削除されると、即座にファイルの書き換え(上書き)が行われます。書き換えが行われたファイルに関して復旧は不可能になる為、今回のアップデートからデータリカバリ関連の機能は無効化されています。


もともとディレクトリバックアップに関しては、実データのバックアップではなく、ボリューム全体のボリューム構造のバックアップになります。従って、TechTool Pro 8 のボリュームクローンツールを使ってクローンコピーを取っておくか、Personal Backup X8 のようなバックアップツールを使用して実データのバックアップを定期的に取っておく事が非常に重要なのです。

- テクニカルサポート TH

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TechTool Pro 8 の技術解説

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