2016年3月9日水曜日

Windows のアンチウィルスソフト Panda AntiVirus Pro 2016 を使ってみた


みなさん、こんにちは!

act2 では Windows のセキュリティソフトウェアとして、ホワイトリスト型セキュリティの Defense Platform (DeP)をお勧めしています。標的型攻撃、感染するとPC内部のファイルを全部暗号化し金銭の要求をするランサムウェアなどが動き出す前に Windows API のレベルで食い止めることができるので、既存のブラックリスト型のウィルス駆除ソフトウェアよりも安心だということは、以前からこのブログでもお伝えしている通りです。

ただし、DeP は「不正な動作をさせない」ということに特化しているソフトウェアです。電子メールの添付ファイルなどでマルウェアに感染したものが送付されてきた場合、マルウェアの動作を完全に食い止めることはできますが、その駆除や拡散を食い止めることまではできません。

したがって、Windows 純正の Windows Defender などを使って、コンピュータウィルスの駆除は必要な作業ということになります。

さて、その Windows 用のアンチウィルスですが、世の中には有名なものから無名なものまで、 玉石混交といった状態で存在しています。例えば Windows PC を購入すると、3ヶ月間無料で使えるアンチウィルスソフトが付属していたりしますし、今はパソコンの販売店に行けば、アンチウィルス製品がとてもたくさん販売されています。



アンチウィルスソフトの評価機関 AV-Comparatives


そんな中、各メーカーなどに影響を受けない独立的な立場で、アンチウィルスソフトの評価を行っている団体が AV-comparatives です。アンドレアス・クレメンティ氏が主宰し、インスブルック大学やオーストリア政府、EUなどが資金を得て、ISO9001を取得した運営システムでウィルス検知テストなどを行い、その結果を公表しています。


その、AV-Comparatives が実際にWeb上で発生したマルウェアに対して全機能を使ってどこまで保護が可能なのかを試すリアルワールド・プロテクション・テストの結果があります。


上の図は、2015年8月から11月に測定されたリアルワールド・プロテクション・テストの結果で、グラフの赤い部分は検出できなかった割合、黄色はユーザに判断を委ねた割合、そして緑の部分が検知した割合になります。これを見ると特徴的なのは、アンチウィルスソフトといえども、検知率にはかなりの差があるということ。

検知率のいいものは99.9%ですし、悪いものだと90.4%程度。よく見ると検知率のいいものは AVIRA、BitDefender、Kaspersky、Panda の4種類です。AVIRA、BitDefender、Kaspersky は Windows に詳しい方なら聞いたことがあると思いますが、 Panda って聞いたことがない、という方も多いかもしれませんね。

Panda Security とは


というわけで、今回は Panda のご紹介。実は act2 でかねてから販売している Mac 用のセキュリティソフト Intego Internet Security シリーズには、デュアルプロテクションという製品がラインナップされています。このデュアルプロテクションシリーズは、通常の Intego のソフトウェアに Panda Security 社の Windows 用アンチウィルス製品がバンドルされ、お買い得にお求めいただけるものになっています。

Panda Security は 1990年にスペインのバスク地方にあるビルバオで設立されたセキュリティソフトウェアの専門会社です。

現在では世界60カ国に拠点を持ち、ヨーロッパではセキュリティソフトとしての知名度も高く、開発当初より高い検知率を誇っているのが特徴です。ただ、残念ながら日本語版が用意されていないため、日本での知名度は今ひとつです。

でも、検知率はもとより使い方も簡単で機能も豊富な、とてもいいソフトなので、ここでは実際に Panda Antivirus Pro 2016 の使い方を解説してみたいと思います。


英語のインターフェイスも慣れれば怖くないので、1つずつ見ていきましょう。

インストールの前に


今回、実際に使ってみるソフトウェアは Panda Antivirus Pro 2016 です。これを MacBook Air (11inch, Mid 2012) / 8GBRAM / 256SSD / OS X 10.11.3 El Capitan で Parallels Desktop 11 for Mac の上に Windows 10 を動かしている状態です(全て2016年3月9日時点での最新版にアップデートされています)。Windows 10には4GBのRAMと64GBのディスクストレージを割り振っています。



インストール方法


インストーラはこんなアイコンです。


インストーラを開くと「ユーザー アカウント制御(UAC)」が開く場合があるので、ここでは「はい」をクリックして進みます。


次に アクティベーションコード(ライセンスキー)を入れます。


アクティベーションコード(ライセンスキー)を入れて「Next」を押すとインストールが開始されます。



しばらくすると、インストールが完了し以下のようなウィンドウが開きます。



「Open now」を押すと、一回目の起動をするといメッセージが出てきます。


これでインストールは完了です。インストール後、一度 Panda Antivirus Pro 2016 の画面が出てきますが、次の使い方のところでフルスキャンを実行してみたいと思います。


フルスキャンの方法


インストール直後なので、まずはフルスキャンを行ってみたいと思います。



Panda AntiVirus Pro 2016 を起動する時には、 Windows のスタートメニューから起動します。Windows 10 の場合には、スタートメニューを押してから「すべてのアプリ」をクリックし、スタートメニューにある Panda AntiVirus Pro 2016 (上記の赤枠の部分)を選択します。


このウィンドウが Panda AntiVirus Pro 2016 の画面です。全体的には Windows 10 風のインターフェイスになっています。左上の「 Scan your PC 」を押すと、ウィルスがいるかどうかのスキャンを行います。もしも、スキャン中にウィルスが発見されると自動的に駆除されます。


Scan your PC を押すと上のような画面が出てきます。デフォルトでは Critical areas (Recommended) が選択されていますが、全体スキャンをする場合には「 Full scan 」のラジオボタンを選択してから「 Start scan 」ボタンを押します。一度 Full scan を行えば、次回からは Critical areas (Recommended) をスキャンするだけで大丈夫です。


フルスキャンは、Windows で利用しているストレージ全体を検査するためとても時間がかかります。 今回は64GBのストレージですが、およそ50分ほどかかりました。


スキャン中は Windows では何も作業ができないため、空いてる時間を選んで行ってみてください。スキャンが終了すると Scan にスキャンしたファイルの数、そして駆除すべきファイルがあった場合には Detected という項目が表示されます。


上のウィンドウはウィルスが2つ Detect (検出)され、その全てが solved (解決)されたことがわかります。

Close を押すとスキャンのウィンドウは閉じ Panda Antivirus Pro 2016 の画面に戻ります。

今回はフルスキャンをやってみましたが、Critical areas (クリティカル:重大な)の場合には3分ほどで終了しています。一度フルスキャンをしておけば、次回からは Critical areas のスキャンだけでも大丈夫でしょう。

リアルタイムでの監視も行っています。通常利用中に、電子メールや Web ページ、USBメモリなどからマルウェアなどを読み込んでしまったような場合は、即座に検知を行いそのファイルを削除しメッセージを出します。

テスト用のマルウェア eicar を使って実際に駆除させてみたのが以下の画面になります。



これは eicar のファイルを Windows のデスクトップに配置したところ、一瞬でそのファイルがデスクトップから消え、デスクトップの右下にそのメッセージを出した瞬間です。

一度フルスキャンをしてしまえば、その後 99.9% の検知率でのウィルスを検知し、しっかりと駆除をするという流れになります。

ちなみに DeP は、 Panda とも同居が可能です。仮に Panda が見落とした 0.1% のウィルスがあったとしても、DeP が動作している限りウィルスの動作は止めることが可能です。そして、 Intego の VirusBarrier で Mac のウィルスも駆除。

デュアルプロテクションは「 Mac で Windows 」の心強い味方です。

それでは本日はここまで。

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