2014年12月2日火曜日

VMware Fusion で使用していた仮想マシンが Parallels Desktop に移行できない場合にまず確認すべき3つの事とその対処方法


みなさん、こんにちは!

OS X Yosemite リリースに伴い、VMware Fusion 5 が起動しなくなってしまったという報告が多数寄せられています。みなさんご存知の通り、VMware Fusion は既に act2 では販売・サポートが終了しており、現在は同じ仮想化ソフトである Parallels Desktop 10 の販売・サポートを行っている関係上、act2 サポートでは Parallels Desktop 10 への乗換を検討いただいています。

現状、VMware Fusion から Parallels Desktop 10 へ乗換ていただいたユーザー様は多数います。当然、VMware Fusion で使用していた仮想マシン(インストール済のアプリケーションや保存されているデータ)= 今までの大切な資産も Parallels Desktop 10 の仮想マシンとして変換(移行)、引き続き使用する事が可能です。

ただし!

変換作業が上手くできない
エラー 41300:仮想マシンの変換に失敗しました。 というエラーがでる

という報告もいただいています。



変換前に確認すべき点


まず、変換作業を行う前に最低でもこの3つは確認してください!
  1. 最新の Parallels Desktop 10.1.1 (ビルド28614) をインストールしているか
  2. Mac の空き容量は十分に確保されているか
  3. VMware Fusion で仮想マシンを使用していた際、サスペンド状態ではなくしっかりシャットダウンをしていたか
まず 1 について。
現在の最新バージョンは、10/26 にリリースされた 10.1.1(ビルド28614)が最新です。アップデートがまだの方は、Parallels Desktop 10 を起動して、メニューバーの [Parallels Desktop] > [更新をチェック...] から自動アップデートするか、こちら からインストーラをダウンロードしてアップデートしてください。

続いて 2 について。
変換先の Mac には、変換元の仮想マシンの 2 倍以上の空き容量が必要です。VMware Fusion 仮想マシンのデータ容量が 50 GB だった場合、最低でも Mac の空き容量は 100 GB 必要になります。もし、Mac 側の空き容量確保が難しい場合、空き容量が十分ある外付け HDD を用意してください。移行方法 FAQ にある、「4. 移行後の Parallels Desktop 仮想マシンの保存先を選択します」の際に、外付け HDD を選択し、一時的に変換された仮想マシンを外付け HDD に作成します。変換後にしっかり起動する事を確認し、その後 VMware Fsuion で使用していた仮想マシンを削除して容量を確保します。最後に、 [書類] > [Parallels] フォルダ内に変換された仮想マシンをコピーしてください(勿論、仮想マシンは外付け HDD 起動でも構いません)。

最後に 3 について。
これはちょっと手間がかかります...。というのも、OS X Yosemite 環境では VMware Fusion 5 が起動できないので、VMware Fusion の仮想マシンファイルを直接編集しなければなりません。VMware Fusion が起動できる状態であれば、しっかりシャットダウン状態にして仮想マシンを終了させてください。

今回お話を伺うと、3 の方が非常に多かったようです...。
そこで、ここからが本題です。私からはちょっと違う方法で全てが解決できる方法をお教えします。

コマンドラインを使った変換方法


ターミナルで、あるコマンドラインを入力すれば一発変換が可能です!
  1. [アプリケーション] > [ユーティリティ] フォルダ内のターミナルを起動
  2. 下記のコマンドを貼付けて入力
    prl_convert "仮想マシンデータのパス" --no-src-check --no-reconfig
    ※仮想マシンデータのパス
    使用していた VMware Fusion の仮想マシンを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択、vmx ファイルをターミナル画面へドラック&ドロップするとパスを入力する事が可能です


    例:
    prl_convert /Users/jappleseed/Documents/Virtual\ Machines.localized/W8/Windows\ 8.vmwarevm/Windows 8.vmx --no-src-check --no-reconfig
    
  3. 上記コマンドでエラーが発生するようであれば、下記コマンドで確認
    prl_convert "仮想マシンデータのパス" --allow-no-os --no-reconfig --keep-dst
  4. 変換完了後、Parallels Desktop 10 の仮想マシン保存フォルダ(デフォルトでは [書類] > [Parallels] フォルダ)内に移行された仮想マシンファイルが作成されますので、このファイルを開き正常に変換された仮想マシンが起動するかどうかを確認
以上で作業が完了です。

変換エラーが起きた際の現状の対処方法は、このコマンドラインを使用した変換方法がベストな対処方法となっています。「変換が上手くできない!」という方はお試しください。

それでは本日はここまで。





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